諸事情があり今年はミラノサローネの取材ができませんでした。
次回以降にご期待下さい。
モダンデザインの革張りソファで注目されるMarelli(マレッリ・旧名GiulioMarelli)。
今回のブースの1階は昨年までのシンプルモダンとはやや趣の異なるモデルが展示されていた。
やはりイタリア家具にも中国からのバイヤーが多く訪れ、デザインも中国市場を意識したものとなっているとのこと。
中国で好まれるのはわかりやすい豪華さで、研ぎすまされたシンプルさとはやや離れてしまった印象。
ただし従来の市場向けの商品ももちろんランナップにあり、そちらはブース2階に展示されていた。こちらの方がよりイタリア家具らしい、Marelliらしいモデルと言えるのではないだろうか。
Marelli社ホームページはこちら
イタレポの注目メーカー「Midj」(ミディ)のブース。
過去のレポートはこちら2014
今回もモダンチェアの流行を牽引する様々な新作を発表。
金属に加えて革の加工技術の素晴らしさが感じられるモデル達であった。
Midj社のサイトはこちら
日本でも人気の高い「De Padova」(デパドヴァ)のブースを写真で紹介。
トガり過ぎず、ナチュラルさも感じられるデパドヴァのテイストは今年も健在。
暖かみのあるファブリックと革や木のコンビネーションは独特の雰囲気を醸し出す。
De Padova社のサイトはこちら
当サイトで最も注目しているメーカーの一つ「Potocco」(ポトッコ)。
イタリアでは、日本で有名なポラダなどのライバルとも言われる優良メーカーだ。
過去のレポートはこちら2014
以前によりライトなデザインとアウトドアファニチャーのブランドを別に持っていたが、それをPotoccoブランドに統一し、より幅広いアイテムを揃えるようになった。
Potocco社のサイトはこちら
他ブランドとシェアされた小さな「Green」のブース。
しかしそこに置かれた椅子たちはなかなかの個性派ぞろい。
100%Made in Italyのクオリティには自信があるようで、複雑な形状は高い技術によるもの。安物プラスチック家具とはデザインも工作も明らかな違いがある。
数は多くないが注目すべきチェアを紹介。
フィレンツェやピサにも近いトスカーナのメーカー。
Green社のサイトはこちら
センスのいい布張りソファのならぶ「saba」(ザバ)のブース。
特に奇抜ではないが、よく見れば流行の素材も採り入れて、全体としてのまとまりが非常に高い。
ブースデザインにも注目。
saba社のサイトはこちら
100%自然素材を使った家具として以前より当サイトで紹介していた「Passoni Nature」(パッソーニナトゥーレ)。
それはワインでカラーリングした家具。
ワインとワインビネガーによる微妙な色合いは、やさしく、個性的で、もちろんカラーの原料となるワインも自然素材ということで、メーカーのコンセプトにも合っている。
なによりも、ドルチェットやサンジョヴェーゼ(代表的なイタリアワイン種)で染められたとなれば、ワイン好きで反応しない人はいないだろう。
製品の完成度、100%自然素材というコンセプト、そして趣味性など、派手な商品ではないがイタレポ.comの選ぶ2015ミラノサローネNo.1!
以下はワインカラーではないモデル。
デザイン性の高さにも注目。
ご興味のある方は当サイトのお問い合せフォームからご連絡いただければイタリア語に翻訳して先方にお伝えします。
ミラノサローネ会場への主なアクセスは地下鉄ですが、混みあう上に乗る時間も長く快適とは言えません。
しかし帰りはバスの無料サービスがあります。
FIERAのPORTA SUD(南門・会場の中央にある出入り口)から15:30以降に約15分おきに出ています。到着は地下鉄CADORNA駅の前です。(トリエンナーレにも近い)
無料バスと言っても市内の循環バスのようなものではなく、立派な大型バスでエアコン完備で快適です。
また、あまり知られていないためか早い時間であればガラガラに空いています。
フィエラから市内にお帰りの方にはおすすめです。